あらふぃふらいふ

アラフィフ女子の美容、健康、趣味、ダイエット、仕事のハナシ。2019年秋~ダム巡り始めました☆

アナフィラキシーショックを起こしたことのあるアレルギー児の子育て

アレルギーの娘に牛乳を飲ませたとして逮捕されたお母さんの事件。我が家にもアナフィラキシーショックを何度も起こしたことのある息子がいて他人事ではないのでちょっと書いてみたいと思います。アレルギー児の子育ては本当に大変なんです。誤食によるアナフィラキシーは学校でもよく起きていて、ニュースになりますね。責められるのはいつも母親。頑張らなきゃならないのはいつも母親。思い詰めるお母さんがいても不思議じゃないと思います。わたしは恵まれた環境にいたのかな。重いアレルギー児ではありましたが、家族が本当によく理解してくれ、助けてくれた。今中学生ですが、団体生活を始めた幼稚園のころから先生方にも恵まれ、なんとか無事に今日まで団体生活を送れています。

 

ちなみに、アレルギー児にアレルゲンのものを少しずつ摂取させて慣らしていくという方法は、わが子も経験したことのあるきちんとした治療方法の一つです。経口免疫(減感作)療法という治療法で、わが子もチャレンジしたことがありました。チャレンジしたのは幼稚園の時。5歳ころじゃなかったかなと思います。子どもの「みんなと一緒に食べたい」を叶えてあげたくて、チャレンジしました。もちろん最初は入院して。しっかり管理しながらやって、今は食べられるようになっています。危険を伴いますから、医師の管理のもとでやるのが大切な治療だと聞きました。今お世話になっている先生からはよく聞く治療法で、アレルギー度の低いものはチャレンジしています。ただし、アレルギー度が高くアナフィラキシーショックにつながるものは、うちはやっていません。

 

子どもが小さいときは、子どもの「食べたい」を納得させるのに本当に気を遣いました。子どもが食べられないものはすべて食卓から消え、そのことに対する上の子の不満を解消するのにも気を遣いました。上の子には相当我慢させてきたと思います。もちろん同時に下の子にも我慢させてきたわけですが。食べたいのに食べられない、食べられるのに食べられない。それを同時にケアしていくのは本当に大変でした。上の子の食事は時に実家の力を借りながら、食べると命に関わる下の子には、食べられない理由を小さいときから根気強く言い聞かせてきました。

 

アナフィラキシーを起こしてからは、生活が一変しました。最初にアナフィラキシーを起こしたのは幼稚園の時だったと思います。最後に起こしたのは小学校の3年生ぐらいのとき。この最後のアナフィラキシーショックがうちの子にはいい経験になったようで、それ以来、アレルギーのことで彼に厳しく言い聞かせなければならなくなることはなくなりました。でもだからって、生活から危険が排除できたわけではなく、その後もいろんな場面で彼を苦しめました。特に遠足、合宿、修学旅行、中学校になってからは部活の遠征、合宿などなど・・・・。幸い、理解の深い幼稚園、小学校、中学校の先生方のおかげで彼は他のお子さんたちとあまり変わりのない生活を送ることができましたし、時々トラブルはありましたけど(全身じんましんが出て帰ってくるとかねw)元気に学校生活を送ることができています。

 

もちろん、子どもには常に言い聞かせています。ショックが起きたときどうすればいいのか。(エピペンを常に所持しています)周りに助けを求めるにはどうすればいいのか。また、子どもと過ごす時間が多い人(家族や友達を含め)には、ショックが起こってしまったときにどういう手助けが必要か、どのようにしてほしいかを常にお願いしてきました。特に上の子には小さいときから言い聞かせてきましたから、対応はバッチリです。

 

アレルギー児の子育ては、困難なことばかり。何より理解してくれる家族と、周りの協力なくしてはやっていけないと心から思います。事件を起こしたお母さんがそういう環境下になかったのだとしたら、これほど悲しいことはありません。わたしも手探りでした。情報をたくさん探しました。同じ経験をされた方が近くにいないか、探しまくりました。全く同じ状況の子はいなくても、似たようなお子さんがいるだけで救われたことも多々ありました。病院で対応を叱られ、泣いて帰ってきたこともありました。息子を抱いて泣いて眠った夜だって数え切れません。それでも子育てしてこられたのは、わたしが一人じゃなかったから。わたしと子どもを理解しようとしてくれて、支えてくれる家族や知人、周りの存在があったから。適切な指導をしてくれるお医者様の存在も大きかったです。

 

 今回の事件はまだ詳細が報道されていないのでどういう背景だったかわからないですが、アレルギー児の子育てがどんなに大変なことか、理解してくれる人が一人でも増えてほしいと思います。アレルギー自体はかなり認知され、理解されてきましたが、どんな手助けが必要か、ママが何に悩んだり困ったりしているかはまだ知られていないように思います。また、アレルギーは知っていても、どんな風に手助けすればいいかはあまり知られていません。アレルギーを知らないっていう人もまだまだ多いですもんね。

 

アレルギーは時に命にかかわります。アナフィラキシーショックで亡くなる方も少なくありません。そしてアレルギーは人によって異なり、症状も様々。アナフィラキシーが起きたときは何より緊急を要します。そんな時、少しでも多くの手を差し伸べてほしいと思うのです。

 

少しでもアレルギー児とアレルギー児を育てる家族にとって、安全で優しい世界が広がるように、、、と思います。